木造建築における丸太組み工法について説明します。まず、丸太組み工法とはどのような工法なのか、建築対象のログハウスを中心にして、その詳細をみていきます。さらに、丸太組み工法で建てられたログハウスには、どのようなメリットがあるのか、軸組工法や枠組壁工法との比較も含めてご紹介します。
最後に、さまざまな工法やつくりに対応している中で、丸太組み工法に対して実績のあるオススメの構造設計事務所を確認しましょう。
大規模木造建築で
様々な工法に対応できる
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丸太組み工法は、ログハウスを建てる際に用いられる工法です。ログハウスの「ログ」は丸太を意味します。樹皮を剥いだだけの丸太材や角材を水平に積み重ねて壁を構成していくハンドカット工法と、工場で製材された角材や丸材を水平に積み重ねて壁を構成していくマシンカット工法があります。
ログを横に設置して上方に積み上げ、壁材が交差する部分には、相互の木材を交互に組み合わせ、木材の積み重ねには、ダボやボルトを入れて耐震性を高めるのです。
丸太組み工法によるログハウスは、壁も天井も木で囲まれているため、自然素材ならではの温もりを感じる空間を演出し、木の香りが漂うことで、精神的な安らぎとリラックス効果をもたらします。
丸太組み工法は、軸組工法や枠組壁工法(2×4工法)と比較して、合板の使用が少なく、クロスを貼る必要が無いため、シックハウス症候群が発症しにくいと言われています。また、耐震等級3の設計を可能にしており、耐火性や耐久性が高いのが特徴です。
本サイトでは、丸太組み工法に対応している構造設計事務所を複数ご紹介しています。会社ごとに各工法や大中規模、住宅、非住宅など、主に扱っている案件によって得意な分野がある場合が多いので、対応する案件に適した特徴を持っているかを確認しながら探しましょう。
意匠設計の意図をしっかり汲んだ構造設計に対応してくれるか否かも大きなポイントです。また、木造建築の経験則を多く持っていることや、意匠を実現するための技術を持っていることも重要なところ。技術は対応できる工法数が多い構造設計事務所がおすすめです。
大規模木造建築に対応する構造設計事務所のうち、対応できる工法の種類が豊富な3社をご紹介します。
工法の種類が多いということは、それだけ叶えられる意匠の幅が広いということ。
各事務所の“強み”にも注目して、相談先を探しましょう。
※対応工法例は、公式HPに表記のある工法のみを記載しています。
※選出した3社は2022年2月7日調査時点で「木造建築構造設計」というキーワードでGoogle検索し表示された木造建築に対応する31社の中から、大規模建築に対応する22社を抽出し、その中で公式HPに記載された工法が多い3社を選定しています。