現代の主流は「在来工法」の木造軸組住宅であるのに対して、有限会社バジャンでは、木を見て丁寧につくりあげる「伝統構法」で設計しています。
在来工法でなく、伝統構法を採用する理由として、「職人技術の評価」「手仕事」「美しさ」「感覚性」「耐腐朽性」「メンテナンス性」「耐震性」「環境負荷の少なさ」が挙げられます。伝統構法で良い建物を建てるのは、職人さんとの、お互いに高め合うような信頼関係とチームワークです。
バジャンが採用している伝統構法の3つの要素は、「木組み」「土壁」「石場建て」です。
木組みとは、金物接合をせずに木と木を組みあげて、軸組を作ることであり、土壁とは、木組の柱と貫の間に竹で小舞を編み、土で壁を作ることです。石場建ては、石または独立基礎の上に、直接柱を建て、足元近くを、足固めでしっかりとつなぐことです。石場建てでは、柱は石の上に置かれているだけで、建物と地面が直接、緊結されているわけではないため、地震力がすべて家に伝わることはありません。
バジャンの設計事例のうち、「東山の家」は、小さな石場建ての平屋です。岡山県産の檜を柱・梁・床などの材木として使用し、軸組は、接合金物を使わずに、木と木を組む伝統構法です。
「伊部の収蔵庫」は、備前焼作家の 作品を収蔵する建物です。木と土で作った収蔵庫は、あたりがやわらかく、結露や過度な乾燥もなく、陶器を収蔵するには適した環境です。小ぶりの作品を収蔵する2階は、軸組にからめて棚を造り付けています。
木造建築の構造設計に対して実績の浅い業者も多い中、業者の選定を十分に考慮しなければ、意匠設計が構造設計に反映できていないということになりかねません。そのため、複数の構造設計事務所のそれぞれの特徴を正しく把握する必要があります。
バジャンの事業内容は、建築設計監理業務、伝統木構造建築の設計監理業務、民家再生・長屋再生のリノベーション業務、セルフビルド建築のサポート業務、伝統木構造の限界耐力計算及び許容応力度計算による構造計算が、挙げられます。
公式サイトに記載がありませんでした。
所在地 | 岡山県倉敷市川西町15-15 |
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アクセス | 公式サイトに記載がありませんでした。 |
営業時間 | 公式サイトに記載がありませんでした。 |
定休日 | 公式サイトに記載がありませんでした。 |
電話番号 | 086-451-8285 |
公式サイトURL | http://bajane.com/ |
大規模木造建築に対応する構造設計事務所のうち、対応できる工法の種類が豊富な3社をご紹介します。
工法の種類が多いということは、それだけ叶えられる意匠の幅が広いということ。
各事務所の“強み”にも注目して、相談先を探しましょう。
※対応工法例は、公式HPに表記のある工法のみを記載しています。
※選出した3社は2022年2月7日調査時点で「木造建築構造設計」というキーワードでGoogle検索し表示された木造建築に対応する31社の中から、大規模建築に対応する22社を抽出し、その中で公式HPに記載された工法が多い3社を選定しています。